猟銃所持許可の心構え!所持許可の取得を目指す前に知っておく事!

日本は世界で一番、銃を持つことが難しい国といっても過言ではありません。

日本において猟銃は鉄砲刀剣類所持等取締法、いわゆる「銃刀法」によってガチガチに固められていて銃を所持できるのは自衛官や警察を除くと公安委員会(警察)が許可した人のみです。

そして、この許可を受けるには非常に多くの手間や費用がかかってきます。

クレー射撃や狩猟がしたい人からすればこの銃刀法は非常に煩わしいのですが、この銃刀法のおかげで日本は世界で最高レベルの治安が維持できています。

猟銃は狩猟を行うための道具であると同時に指一本で人を殺せる凶器でもあります。

凶器になり得る物を持つということはそれ相応の資格が必要ですし、社会的責任も大きくのしかかってきます。

そして所持許可の資格を得るには筆記試験、実技試験、身辺調査など非常に煩わしい工程を踏まなければなりません。

しかし、この煩わしい工程を乗り越えられない人や法律を守れない人は銃を所持する資格はありません。

少し重い話になってしまいましたが、ここではそんな猟銃の所持許可を申請するにあたって「面倒臭いこと」をまとめてみました。

猟銃所持を志す前に自分が銃刀法の所持許可制度をクリアできるかどうか確かめてみてください。

猟銃所持許可の厳しい制度

必要な書類が山ほどある

まず一番最初にうんざりするのは提出書類の多さ。

精神科医が発行する診断書から始まり、同居親族書、経歴書、身分証明書、住民票、戸籍謄本、誓約書等、挙げ始めたらキリがありません。

平日にしか手続きを進められない

猟銃所持許可証の申請窓口は警察の生活安全課ですが、申請を受け付け要るのは平日の8時半から17時までです。

休日やそれ以外の時間では対応してくれません。

また、さきほど紹介した書類の半分は市役所が発行しており書類を集めるにも平日に動かなければなりません。

働いている人で平日に休みが取れないひとはかなり苦労することとなります。

お金がかかる

猟銃所持許可証が手元に来るまでにかかる金額は約80,000円。

これは講習会代や申請手数料のみで猟銃や必需品の金額は含まれていません。

もし新品の猟銃を購入するつもりであれば最低でも30~40万円近くの費用を用意する必要があります。

身辺調査がある

猟銃所持許可の申請の途中に警察官による身辺調査が行われます。

これは実際に近所の住民に警察官が訪ねてきて自分の風評を聞いて回られます。

日頃のご近所つきあいや友好関係が影響してきます。

ガンロッカーを設置しなければならない

猟銃を自宅で保管する場合、かならずガンロッカーを設置しなければなりません。

そしてこのガンロッカーは簡単に持ち運べないように釘やネジなどで固定することが義務付けられています。

持ち家の場合は特に問題ではありませんが、賃貸の人の場合は壁に穴を開けてしまうとちょっとしたトラブルに発展する恐れもあります。

家族の同意は必須

猟銃は家族が同意していないと絶対に許可はされません。

夫婦仲が悪かったり家族に問題がある人がいる場合は他の人より苦労することとなります。

3年に1回の更新が必要となる

猟銃所持許可証は車の免許と同様に3年に1度のの更新が必要となります。

その時には再び面倒な書類をかき集め、そして更新には再び講習会の受講や実技試験を受ける必要があり、費用も3万円近く発生します。

まとめ

他の免許や許可と比べてかなりハードルが高い猟銃所持許可証。

上記で紹介した以外にも「消費した実包をすべて記録しなければならい」「年に一度、検査を受けなければならい」など煩わしいと思うようなことはまだまだあります。

しかし、日本の治安を維持する上で必要不可欠な行為です。

猟銃所持を目指す人は猟銃の危険性と社会的責任を忘れてはいけません。