猟銃所持許可にかかる費用はどれぐらい？

猟銃を所持することは一般的にお金がかかるというイメージがあると思います。

大まかな金額については『猟銃許可証や狩猟免許の取得費用やクレー射撃は1回いくら？』でもご紹介しましたが、猟銃許可証を取得するのにかかる費用は約80,000円です。

「許可証を取るだけで8万円もかかるのか」と思う方と「8万円で猟銃を所持できるようになるのか」と思う方がいらっしゃると思いますが、これはあくまで試験をすべて一発合格した金額であり、例えば初心者猟銃等講習会の筆記試験が不合格になり再受験となった場合は余分に費用がかかってきます。

それではさっそく8万円の内訳についてみていきましょう。

猟銃所持許可証の発行に必要な費用

猟銃所持許可証を発行してもらうにあたり、費用が発生する場面は全部で4回あります。

それは「初心者猟銃等講習会の受講」「教習資格認定の申請」「教習射撃」「銃砲所持許可の申請」の3回です。

それぞれ詳しい内訳について紹介していきますが、ただ金額だけを知りたいという人は最後にまとめていますのでそちらをご覧ください。

初心者猟銃等講習会の受講

猟銃所持許可証を志す人にとって最初の難関である初心者猟銃等講習会。

この講習会を申し込むには6,800円の費用が必要になります。

また、講習会の最後に実施される筆記試験に合格できなければ再び6,800円を支払って再受講する必要があります。

教習資格認定の申請

教習資格認定とは筆記試験に合格した人が射撃教習（実技試験）を受講するために必要な手続きです。

射撃教習といえど、実際に実銃を使って射撃を行う訳ですので実銃に触るための許可が必要になるという訳です。

この教習資格認定の費用は8,900円なのですが、申し込む際に必要な添付書類があります。

添付書類はかなりの種類があるのですが、その中でも費用が発生するのが「診断書」「戸籍抄本」「住民票」「破産手続関係市区町村証明書（身分証明書）」です。

診断書は精神科を標榜している病院を受診する必要があり、健康診断と同様に健康保険が使えません。

そのため、初診料2700円と診断書代約5000円（病院による）が発生します。

また戸籍抄本は450円、住民票は300円、身分証明書は300円の費用が発生します。

射撃教習

次に必要なのは射撃教習に必要な費用です。

さきほど教習資格認定でお金を支払ったと思うかもしれませんが、教習資格認定はあくまで「実銃に触れていい」という認定なので射撃講習代ではありません。

射撃講習の費用は講習を受ける射撃場によりまちまちで、相場は35,000円～40,000円程度です。

この費用の中に実包（実弾）代が含まれていますが、この実包を譲り受けて消費するためには「火薬類等譲受許可証」を申請し実包を購入（譲り受け）する許可も得なければなりません。

この火薬類等譲受許可証は2,400円の費用が発生します

銃砲所持許可申請

そして最後が銃砲所持許可の申請です。

これは筆記試験も実技試験もすべて修了し、購入する銃も決まって本当の意味での所持を申請する書類となります。

この銃砲所持許可申請の費用は10,500円と意外と高い上に、教習資格認定を申請したときと同等の書類が必要になります。

すなわち、診断書や住民票などを再び用意しなければなりません。

また、鉄砲の許可がおりても実包がなければ射撃が行えませんのでこの段階でも再び「火薬類等譲受許可証」を発行してもらい、実弾を購入できるようにしなければなりません。

必要経費一覧早見表

まとめ