猟銃の所持理由!認められる理由はたった3つだけ!

「猟銃を所持したい」という気持ちは同じでも、その気持ちに至るまでの経緯や動機については人それぞれだと思います。

「クレー射撃をしたいから」
「かっこいいから」
「狩猟をしてみたいから」
「銃が好きで本物の銃をコレクションしたいから」
「父親の形見である猟銃を持ち続けたいから」

おそらくは人の数だけ理由はあるとおもいます。

しかし、気をつけなければいけないのは銃刀法で認められる「所持理由」はたった4つだけです。

たとえば上記で説明した「かっこいいから」「銃をコレクションしたいから」「父親の形見だから」という理由では絶対に許可が下りることはありません。

警察に所持したい理由を聞かれたときにうっかり「銃が好きでコレクションとして持ちたいんですよ」なんて言ってしまった日には目をつけられ、下手をすると追い返される可能性もあります。

そんなことにならないよう、所持許可を受けることができる用途目的を知っておきましょう

認められている所持理由

猟銃を所持できる理由の事を正確には「所持許可を受けることができる用途目的」といいますが、これは所持許可制度に定められています。

ここで認められるのは「標的射撃」「狩猟」「有害鳥獣駆除」「少年射撃資格者の指導」の4つです。

そのうち、「有害鳥獣駆除」には猟銃を使った狩猟経験が3年以上必要ですし、空気銃を所持していない人が「少年射撃資格者の指導者」にはなれませんので、初めて猟銃を所持できる所持理由は実質的に「標的射撃」と「狩猟」の2つだけです。

標的射撃

標的射撃とは射撃場で標的に向かって射撃を行う事です。

簡単にいうと猟銃の場合はクレー射撃の事で空気銃の場合は精密射撃の事です。

所持理由を聞かれたときに標的射撃と答えるのであれば「所持理由は標的射撃です」と答えるのではなく「クレー射撃のアメリカントラップがしたいんです」など具体的に答えたほうが好印象を与えることができます。

狩猟

この場合の狩猟とは猟師のように生活がかかっている必要はなく、趣味レベルの狩猟でも問題ありません。

しかし、ただ狩猟がしたいというだけでは説得力が欠けますので狩猟目的の場合は事前に狩猟免許の第一種猟銃免許を獲得しておくことをおすすめします。

標的射撃で所持許可が出た後に、後で用途用途欄に「狩猟」を付け加えることもできますが許可証の書き換えとなり1800円の手数料がかかります。

狩猟を行いたい人ははじめに標的射撃と狩猟の両方の許可をもらいまいましょう

有害鳥獣駆除

有害鳥獣駆除員になるには猟友会に加入した後、およそ3年の経験実績を積んだのち都道府県知事の認定があって初めて有害鳥獣駆除員の資格を得ることができます。

そして狩猟は猟銃、空気銃、わな、網の4種類があり、猟銃を使った有害鳥獣駆除を行うには猟銃を使った狩猟を3年間行う必要があります。

そのため有害鳥獣駆除という所持理由は猟銃を既に所持している人が持っている猟銃を有害鳥獣にも使えるようにするための所持理由と考えてください。

少年射撃資格者の指導者

少年射撃資格者の指導者になるには日本体育協会により射撃指導員の認定を受ける必要があります。

この指導員に認定されるにはかなりの実績や経験が必要で約80時間にも及ぶ講習などを受ける必要があります。

この所持理由も有害著銃駆除と同様に既に猟銃を所持している人のための所持理由となります。

警察に所持を理由を聞かれたときの答え方

クレー射撃をしたいのか狩猟をしたいのか、両方したいのかによって

仮にM870という猟銃が持ちたかったとしても、そのM870を使って具体定期に何をしたいかを述べましょう

「M870という猟銃を所持してクレー射撃のアメリカントラップがやりたいです。あと狩猟にも興味があり狩猟免許は既に持っています」
「狩猟を行う時は猟友会に加入して地元の支部にいれてもらってゆくゆくは地域のためになるように有害鳥獣駆除にも参加したいです」

このように漠然と「クレー射撃がしたい」「狩猟がしたい」と答えるのではなく、ある程度プランを添えて説得力のある所持理由を答えましょう。

ポイント

・猟銃を所持できる理由は4つのみ
・そのうち初めて所持するときに使える理由は「標的射撃」と「狩猟」のみ
・4つの理由以外では絶対に許可されない
・所持理由を聞かれたときは具体的なプランも答えれるとベスト